1) 家族って
家族って
家族って聞くと、あなたはどんな感覚になりますか?
安らいで・・安心したり、胸がふわ~っと
広がったりする感覚になるでしょうか?
それとも
ぎゅーっと苦しいような・・何かがこみ上げてきて
怒りにも似たような・・感覚を覚えるでしょうか。
家族とは、私たちがこの世に生まれて
初めて属する「人々の集団」ですよね。
その家族が、私たちが人生を送っていく上で
とても「生きにくい」「心の傷」を
私たちにもたらしてしまう事がよくあります。
40代の会社員の男性・Jさんは
・人との関係がどうしても保てない、
・自分は人からバカにされているんじゃないかと感じる、
・女性がなんだか表面上の事しか見てないような気がする、
そんな悩みを訴え、私のところへやってきました。
Jさんは、はじめ私のセラピールームへやって来たとき
とっても緊張しているようでした。
・・と同時に、私が彼のことをどう思っているのか
とっても気になるような素振りが見て取れました。
彼の話を聞き、インナーチャイルドセラピーを一緒に体験して行くと
セッションの中で 彼が幼少時に親や家族から受けた
とても辛い「言葉の暴力」が浮き彫りになっていきました。
幼少時のJさんは、家族の為に
「ケーキを焼いてみんなに食べさせてあげよう。」と考ました。
そして「さあ!作ろう!」
と思ったとき、父親は彼にこう言ったのです。
「おまえなんか、どうせ作れっこない」
「やるだけ無駄だ」
「どうせ出来ないんだから、やめておけ」
この言葉にショックを受けたJさんは ケーキを作るのをやめたのです。
そしてさらに
「お前なんか、たいして稼げない男になるだろう」
「男なんだから泣くのはやめろ」
そう言われたのです。
その後、成長したJさんですが、「ケーキ」と聞くだけで
「なんだか急にイヤな感覚が沸き起こる」
「涙が出そうになる」
そんな感覚に覆われ、今でも「自分は出来ないんだ」という
思いに牛耳られてしまうのです。
「自分は稼げない」
「自分はがんばって成果を出さないといけない、じゃないと価値がない」
そんな思いが彼を40年以上もしばってきたのです。
幼少時、「暴力的な言葉」を父親から言われているJさんの母親は
傍らで彼を見ていました。
そして言葉では彼に優しい言葉をかけたそうですが、Jさんは
「表面上しか自分を慰めてくれてない」
「自分は自分なままだと価値がない」
そう思ったのです。
この、幼少時のJさんに起こった出来事は、誰にでもあることかも知れません。
大人の意識では、「そんなことくらい・・」
そう思うかもしれません。
でもね・・
子供のときに、親や家族から「心に傷をつけられた」・・。
これは「事実」なんです。
この「事実」をあなたの「心の傷」として
認める事が必要なのです。
本来、家族というのは、自分にとって
最大に安全で・安心で、そして信頼し合える関係が理想です。
でも
親も 自分の心の傷を癒さないまま子育てに入る事が多く
自分が受けた心の傷を、そのまま自分の子供にあてつけてしまう場合が
ほとんどなのです。
親は心理的に、親になりきれずに「子育て」をしたことになるのです。
彼らは精一杯やりましたが、自分と同じ傷を
自分の子供にもたらしてしまうのです。
このような「心の傷」を癒さないまま来た親が作った家族は
それぞれ個々が安心して暮らす事が出来ません。
子供は、親の心の傷を癒すために
無意識に親を慰めたり、面倒を見るようになって行きます。
そして子供は
「自分」が何者か、分からなくなっていくのです。
家族とは・・
私たちが人生の最初に出会う、
最大の幸福にもなり
最大の不幸にもなりえるものです。
でも、大人となった私たちは
この「家族」を乗り越えて行けるのです。
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