6) 信じられない
信じられない
あなたは・・
他人があなたに好意でやってくれた事を、気に入らなかった事はありますか?
そのやってくれた事を、あなたは自分の思うように変えたり変更した事はありますか?
またあなたは・・
人を盲目的に頼り、当てにし、しがみつき、
その人との間が上手く行かなかったとき、心が粉々に砕けた経験はありませんでしたか?
そして
時には頑ななまでに閉じこもり、引きこもり、
その反面、本心では孤独で淋しくって、誰かにかまってもらいたくて仕方なかった経験はないですか?
これは
あなたが、あなた自身を「信じられない」、自分の感情・思考・欲求・感覚を
「信じられない」という所に原因があります。
「自分を信じられない・・」
それって 一体なんなんでしょう?
なぜ・・
「自分を信じられない」んでしょう?
私たちは、この世に生まれてから
愛され、大切にされ、自分は重要な存在だーということを
全身でいっぱいいっぱい 感じなければいけませんでした。
そう・・
親やその周囲の人々から「愛され尊重される」という
経験が必要でした。
愛され、大切にされ、尊重された経験があると
私たちは「この世の中」が安全であり、「自分が存在してもいい場所」だと
認識します。
でも、親やその周囲の人々が、口で言う事と行動がチグハグだったり
一貫性のない事をやったり言ったり、
気分で怒ったり注意したり、時には暴力を振るったり・・
そんな状況の中では、この世を「信じられなく」なってしまうのです。
親を信じられない・・
この世を信じられない・・
こんな事を経験しているうちに、私たちは
自分の感情・思考・欲求・感覚を
「信じてはいけない」、
「自分の感じるままだと、痛い目を見る・・」
無意識のうちにそう思うようになり、ついには自分自身が何を感じているのかさえ
「分からなくなって」しまうのです。
50代の男性Hさんは、会社を経営しています。
常に山のような仕事を抱えながら、新しい事にもチャレンジして行こうという
とてもアグレッシブな男性のように見えました。
しかしその裏で・・
彼は慢性的な胃腸炎や原因不明の発疹、そして不眠症にもかかっていました。
彼の仕事に対する思いや行動力はズバ抜けていて
周囲の人間も一目をおくほどでした。
でも、彼はいつもこう思っていました。
「他の人間には、仕事は任せられない」
「自分でやった方が全然早い」
「ダメな社員ばっかりだ」
社長でありながらも 毎年抱える仕事の量は増える一方。
人に任せられないHさんは 自分ひとりでどんどんどんどん、
仕事を抱え込んで行きました。
そんなHさんの気持ちには、
「周囲の人間はダメだ、自分でやらねばいけない」という気持ちがありました。
セッションでさらに奥深く探っていくと
彼の小学生の頃の出来事が浮かんできました。
飛行機の模型や、動くおもちゃを自分の手で作る事が大好きだったHさん。
でも そんな彼の父親が ある時彼に「作る事」を禁じました。
いくつもの会社を経営していた彼の父親は
Hさんに、物をつくることよりも、計算をしたり、理論的に考えたり
人の上に立つ為の「帝王学」を学ばせました。
将来は Hさんに自分の会社を引き継がせようと考えていたのです。
Hさんの父親は 彼が父親の言う通りにしていたとき、大変満足しました。
「作る事」が大好きだったHさんは、自分の本当の気持ちよりも
父親の言うとおりにすることに適応しました。
「お父さんの言っている事を守らなければ、自分は愛されない・・」
彼が無意識に受け取ったメッセージです。
その後、Hさんは父親との非常なまで葛藤を
人生で経験していきます。
Hさんは本当は自分がどうしたいのか、ただただ仕事に突っ走るだけで
全く分からなくなってしまったのです。
ありのままの自分自身を認められた・・という経験が不足しているHさんは
他人を認めないことによって、自分自身を認めない、
仕事をメチャクチャな量こなす事によって
自分自身を「信じないで罰する」という行為に出ていたのです。
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