8) 強迫観念
強迫観念
あなたは物事を深く考えすぎたり 理屈を探したり、
その原因となることが分かるまで
考え続けるという行為をしていないですか?
自分がどう感じているのか・・を感じるよりも
今起こっていることの理由を 頭で見つけようとしたり 解釈したり
解決しようとしていませんか?
30代のOL、Sさんは 帰国子女でした。
小学生の頃から親の仕事の関係で
海外で5~6年過ごしたのでした。
帰国子女という事もあり、語学が堪能な彼女でしたが、
語学力で仕事をしようとは思わない、
自分がどんな方向に行ったらいいのかが
全然分からない・・
そんな思いで 私のセラピールームにやってきました。
Sさんの親は
せっかく語学力があるのだから それを生かして仕事を探せばいい、
そうアドバイスしてきましたが
Sさんは 親の言うようには絶対にしたくない、
親のようにはなりたくない、と言っていました。
そんな彼女のお話をさらに伺っていくと
今勤めている会社の 周りの人間が
「なんにも考えていない」
「自分ほど考えている人間ってあまりいない」
「なんだか周囲の人間がバカみたいに見える」・・
そんな気持ちを持っていました。
セラピーを進めていくと
彼女の強い「考える頭」が出てきました。
「今浮かんできた事は、昨日読んだ本に影響されているんじゃないか」
「今浮かんできた事は 自分の妄想なんじゃないか」
「今やっていることは○○治療に近いんじゃないか」・・
彼女はどうしてもそう思ってしまいます。
自分が今どう感じているか・・
どんな感覚がするか・・
どんな気持ちになるか・・
「感じるままを感じる」と言う事が 彼女には出来ないのです。
これは・・
彼女の「考える」という「思考」に対する、一種の「依存」です。
考える事によって「感じる」事を排除して 避けている状態なのです。
これこそが、「強迫観念」なのだと思います。
その結果 だから
「~こうしなければならない」とか
「~すべきだ」と言う思考が
生み出されていくのです。
私たちは子供の頃、「感じたままに表現した」り、
欲しいと思ったものを「欲しがったり」、イヤと感じたものをイヤがったりした時
親や周囲の大人たちに 怒られたり拒否されたり、
または 無視されたりしてきている人が 非常に多いのです。
この「自分はこう感じた」という感覚を
親に認められなかったり 怒られているうちに
私たちは「感じている事」を「感じなくしていこう」とします。
親や周囲の人間に必要とされ、愛されようとする無意識の意識が
自分を「感じないように」しむけていきます。
そして
親や周囲の人間は
自分が感じたものを 否定したり拒否したりするので
自分の中で「混乱」をおこします。
この「混乱」を
私たちは何が何でも解消しようとするのです。
「思考」・頭を使って・・。
Sさんの場合 考え抜いたり、自分の親を否定することによって
自分の存在を確認していました。
頭で理由を探りながら、
自分の中の混乱を抑えようとしていました。
また親を拒否する事によって
自分の「正しさ」を現すという、これもまた
親を必要としている一種の「依存」でした。
このような「強迫観念」は。。私にも強くありました。
う~ん
今でも まだあるかなぁ~?(^_^;)
以前 私が強く思っていたのは
「なんとか自分でやっていかなきゃいけない」。
その当時は それが「傷ついた過去の自分」から
来ている事なんて 全然分からなかった。。
でも
この強迫観念のお陰で 私はかなり疲労困憊・・したり
頭でグルグル、いろんな事を考えたり。。
ついには 身体を悪くして 入院・手術まで経験しました。
そんな状態が いつも繰り返し起こっていた。
今振り返って 自分を探ってみると。。
両親との関係から来ているって事は 明白な事実です。
私の母は専業主婦でした。
子供3人を育てながらも 母は自分の生き方に満足した事は
決してなかったように思います。
子供を育てながら
「もう、イヤだ」
「こんなことばっかり何でやらなきゃなんないの」
「私ばっかりがこんな目にあっている」
こんな母の「グチ」を聞きながら 私たち兄弟は育ちました。
一方、父は 子供たちが小さいうち「仕事人間」で
子供の事や家の事など、母に任せっきりで 来ていました。
私は。。
母と言う存在をいとおしく思っていましたが
グチばかり言う母を次第に
自分たち子供がいるから・・私がいるから・・
この人は幸せじゃないの?って
思うようになって行った。
母が不満を口にするたびに
「だったら生まなきゃいいじゃない!」
そんな風にも思って行きました。
私は「母とは全く違う人生を送ろう!」
「母のようには絶対にならない!」
そう思うのでしたが、大人になるにつれて
どうやったらいいのか・・
どうしたら 母とは違う人生を遅れるのか・・
やり方が全く 分からなかったのです。
仕事をやり、家庭を持ち、自分が満足行くような
人生を作っていくと言う「見本」が
私には全く無い事に 気がついたのです。
自分の満足行く人生を送っている大人を
見たことが無かった・・。
「見本」を見たことが無かった私は
自分の中で納得のいくような「見本」を
どこからか探す必要がありました。
そして。。
納得のいくように 頭で考え、行動し
自分が何を感じているのか、と言う事よりも
「母のようにならないために、何とかしなくてはならない」
この思いのままに 流されて行ってしまったのです。
この「強迫観念」にグルグルにしばられていた
私の30ウン年でした。(^_^;)
このように グチばかり言っていた母自身も
かなり「傷ついた過去」を持っていることが 今では 分かります。
この思い・「強迫観念」は 大人になってもまだ
私たちの人生に暗い影を落としていきます。
人生に毒を出し、蝕んでいきます。
でも・・
この「強迫観念」ですら 私たちは自分の意思で
それを解放させていく事ができるのです。。
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