2) 無意識の逆転

無意識の逆転

Yさん(40代女性会社員)の両親は、しょっちゅう夫婦喧嘩をする人たちでした。
小学校にあがる前のYさんは、毎晩のように
父親と母親の言い争う声を聞いていました。

Yさんの父親は、カッとなるとすぐに暴力をはかりました。
母親に手をあげるのです。

殴られた母親は、悲痛な叫び声をあげ
子供の前では決して泣かなかった母親も ある晩
Yさんの前で 声にならない声をあげ 泣いたのです。
この事を 大人になったYさんは 今でもフッと思い出すと言います。

母親が泣いたときYさんは、
「お母さんを守らなくっちゃ」
と思ったのです。

小学校にあがる前の、まだ小さな子供が
大きな大人を守る・・。
不自然な形ですよね。

でも、子供は無意識に
「自分がお母さんを慰めなきゃ・・」
「自分がお母さんを楽しませてあげなきゃ・・」

こう思ってしまうのです。

40代女性自営業のOさんは、5人兄弟の一番上でした。
自分の下に4人の妹と弟たち。

彼女の母親は、Oさんが下の兄妹たちの面倒をよく見てくれることを
快く思っていました。
そしてまた母親は、Oさんに兄妹たちの面倒を見ることを強要してもいました。

Oさんが小学校の頃、学校から帰って友達と遊びに行きたいのに
小さな弟・妹たちがいるために、遊びにいくのを我慢しました。
弟・妹たちの面倒を見るためです。

「自分が兄妹たちの面倒を見ると、お母さんが喜ぶ・・」
「兄妹たちの面倒を見なきゃ・・」

Oさんはこう思っていたのです。
そして、いつしか兄妹たちの「ちいまま」になっていきました。

弟や妹たちの面倒を見て、世話をする・・。
Oさんは子供のときから「大人」を演じなくてはならなかったのです。

子供らしく、いっぱい遊びたかったOさん。
子供らしく、他の兄妹たちのように、親に甘えたかったOさん。
でも、それが出来なかったのです。


子供が子供の役目を出来ずに、親の役目を無意識にしてしまう。
ここに、役割の逆転・が起こります。

子供時代に、思いっきり子供の自分を体験できなかったYさんとOさん。
子供として、遊んだり甘えたり愛されたりした事がなかったのです。


そして、彼女たちは私のセラピールームを訪れました。

子供が子供としての経験を十分に味わえない・・。
そんな事が とっても多く起こっています。

自分の兄弟の面倒を見たり、心理的に親の親・・の役割を負ってしまったり。
子供が「大人」の役割を演じ、周囲の人間や大人の面倒を見ることによって
その人のその後の人生に多きな痛手を負うことになってしまいます。

こんなときは・・おすすめセラピー ⇒ インナーチャイルドセラピー
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