4) 抑圧
抑圧
40代の主婦Tさんは とても人あたりが温厚で
非常に明るく社交的な女性です。
彼女の周囲の人たちは口をそろえて
「彼女はいい人」と言いました。
人あたりがよく、社交的で話し上手なTさん。
主婦仲間もたくさんいましたが、
「本当の気持ちを話せる人は誰もいない・・」
「とっても苦しい・・・」
そんな気持ちを持っていて 私のセラピールームへとやってきました。
セラピーの前に お話を伺うのですが
Tさんは 私にとても気を使っているようでした。
私にお話をしながらも、笑顔を絶やさず、常に明るい感じで
ネガティブな言葉はあまり使わずに 自分の気持ちを表現しようとしているのが
見て取れました。
そんなTさんの気持ちを聞き終え
一緒にセラピー体験に入っていきました。
すると 小学校低学年のTさんが 思い出されていきました。
Tさんは第一子だったと言う事もあり、彼女の親は小学校低学年のTさんに
それはたくさんの「習い事」をさせました。
月曜から金曜日まで。。
そろばんに英語塾にピアノに習字・・。
その他まだまだたくさんの習い事をこなす毎日。
学校から帰ると 友達と遊ぶ暇もなく 塾やけいこ場に直行します。
その忙しさは 大人が忙しい仕事をなんとかやりくりしながら
こなしていく姿に似ているほどだったと Tさんは 言います。
この忙しい「習い事」のスケジュール。。
Tさんにいろんなものを「習わせている」と言う事に
彼女の親は 大変満足していました。
でも、Tさん自身は、このたくさんの習い事の
どれひとつとして
「楽しかった~」と思えるものは無かったといいます。
ただただ・・忙しくっていやだった。
なんでこんなことしなければならないの?と思っていた・・
そんな気持ちを Tさんは感じていました。
セラピーで 彼女の深い気持ちを さらに探っていくと。。。
彼女の「怒り」が吹き出てきました。
「本当はもっと自由にしたかった!」
「もっと友達と遊びたかった!」
「もっとラクに楽しくやりたかった・・!」
でも、習い事に行かない、行きたくないと言っただけで
彼女の母親は非常に不機嫌になりました。
Tさんはこの「母親が不機嫌になること」が
いやでいやでたまりませんでした。
「いやならやめていいのよ~」というのが母親の口癖でしたが
Tさんが本当に「行きたくない」「やめたい」と言うと
母親はひどく怒り、Tさんを激しくしかったのです。
母親の言動の不一致。
このときから
Tさんは 不平不満を言わなくなりました。
不平不満は、「言ってはならないこと」で
習い事は「やらなければならないこと」になりました。
自分の気持ちを言ってしまうと、母親の機嫌を損ねてしまう・・
そしてTさんはそんな自分の気持ち、いやだと思っている気持ち、を
自分の中に「封印」していきました。
自分の本当の気持ちを封印したことにより
Tさんの中には「怒り」が芽生えたのです。
そして、本当の気持ちを感じる事をやめ 親の気持ちに従う事にしてしまうという
「適応」した結果、「演技のような」「自分ではない」
なにか「空虚感」を覚えるようになったのです。
そんな思い・・
彼女の「本当の気持ち」が 主婦仲間とのやり取りの仲でも
彼女を苦しくさせていたのです。
彼女の姿は、子供の頃に体験した
彼女の抑圧されながら適応した姿だったのです。
このように自分の本当の気持ちを「抑圧」していくと
私たちは 自分自身を生きることができません。
自分の気持ちよりも 周囲の期待や気持ちに応えることばかりになってしまい
「自分らしさ」を見失ってしまいます。
「いい人」であったり・・
「不平不満」を決して言わなかったり・・
あなたは 自分の気持ちを 「抑圧」してきていないでしょうか?
もし・・
少しでも・・自分の中で そんな可能性を感じたら
きっと 今が 「抑圧」から解放され 手放していくチャンス。。
私たちは「抑圧」から解放されることが
出来るのです。
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